バルーンアートから広がる夢の軌跡へ思い出を創造力に変える
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夏祭りの季節が近づくと、賑やかなお囃子の音が心躍る夏の訪れを知らせてくれます。
日本の夏祭りに欠かせないのが、立ち並ぶ多彩な屋台の存在です。
焼きそばやたこ焼きの香気、ひんやり冷たいかき氷、そして射的や金魚すくいを楽しむ人々の笑顔。
提灯の明かりに彩られた非日常的な空間は、人々の熱気と響き合い、地域全体を鮮やかに包み込みます。
そして、私はふと、幼い頃の記憶を思い出していました。

幼い妹が流した大粒の涙とは
あの日の夏祭り、幼かった妹は露店で見つけた風船がどうしても欲しくなり、おじいちゃんに「買って」とお願いしました。
しかし、その風船は当時でも決して安いものではありません。
おじいちゃんは「今日は我慢しようね」と伝えました。
その瞬間、妹は大粒の涙を流し、声を上げて泣きじゃくったのです。
私はその横で何もできず、ただ立ち尽くしていました。

あれから何十年。
私はバルーンアーティストになり、風船で子どもたちに笑顔を届ける仕事をしています。
ある日、ふとあの光景を思い出した瞬間、私の胸の奥がじんわりと熱くなりました。
子どもにとって、風船は「夢そのもの」
大人から見ると、お祭りの風船は「数日でしぼんでしまうもの」かもしれません。
しかし、子どもにとって目の前でふわふわと浮かぶカラフルな風船は、まるで魔法のような存在です。
未来のことよりも、「今、この風船がほしい!」という純粋なときめき。
それは単なるおもちゃではなく、子どもの世界そのものであり、夢だったのです。
今なら分かります。
あの日、おじいちゃんも決して意地悪で断ったわけではなく、心の中では「買ってあげたい」と葛藤していたのだということが。

もし、今の私があの場にいたら。
妹にカラフルな風船を作ってあげて、あの泣き顔を笑顔に変えられたのに。
時間を戻すことはできませんが、あの言葉にできない切ない記憶。
子どもの頃の気持ちが心の中で解消されずに残り、そのくすぶった未消化の思いが、いつの間にか私のバルーンアーティストとしての行動の源になっていたのかもしれません。
そして、イベント会場で風船を膨らませると、子どもたちの目がキラキラと輝き出します。
「はい、どうぞ!」と完成した風船を渡した瞬間、弾けるような飛びっきりの笑顔が咲くのです。
その笑顔を見るたび、私の心もハッピーな魔法で満たされていきます。
あの日妹にあげられなかったたくさんの夢を、私はこれからも風船にのせて、目の前の子どもたちへ届け続けていきます!



























